どうもすずめです。
今回は透析患者への薬の投与量についての記事です。
ちょっとこちらの記事と重複してしまうことはありますがそこは気にしないで行きます!!
などなどの疑問に対して記事にしていきます。
- 透析患への薬の投与量の調べ方
- 透析患者へのピロリ菌の除菌と結核の薬について
- 透析患者に注意が必要な薬(インフルエンザの薬など)
上記の流れで記事を書いています。
透析患者への薬の投与量の調べ方
基本的にはネットや本で調べます。
ネットはどこの薬局にもあるし手軽に調べられるので一番使いやすいからです。あとは予算があるなら透析の専門の本もいいですね。
ネットでは具体的に言うと日本腎臓病薬物療法学会のホームページにある「腎機能低下時に最も注意が必要な薬剤投与量一覧」というサイトです。
本では「透析患者への投薬ガイドブック 改訂3版 慢性腎臓病(CKD)の薬物治療」がおすすめです。
私は普段透析の患者さんへの処方監査を毎日行っていますが、新しい薬が出たときや増量があった薬はちゃんと用量などはあっているかを毎回確認しています。
疑義照会などするときはやっぱり「透析患者への投薬ガイドブック」を参照とするほうがやりやすいですが、予算的に厳しければ「腎機能低下時に最も注意が必要な薬剤投与量一覧」を情報源としてもよいかと思います。
ですので予算があれば書籍を、なければネットで用量などを調べましょう。
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透析患者へのピロリ菌の除菌と結核の薬について
調べてもなかなか出てこなかったり、わかりにくかったので実際の処方例を上げます。
1次除菌が
- パセトシン(250) 3T3×
- クラリス(200) 1T1×
- タケキャブ(20) 2T2×
日数は7日分で処方
2次除菌
- パセトシン(250)3T3×
- フラジール(250)2T2×
- タケキャブ(20) 2T2×
日数は7日分
で門前は処方しています。アモキシシリンが特に腎機能低下例や透析患者では減量が必要らしいのですが用量が250mg-1000mg/日と色々文献によって書いてある量が違うんですよね・・・
ついでクラリスロマイシンも200-400mg/日だったりね。。。
でもうちの門前は上記の処方で出していますね。
結核は
- イスコチン(100) 2T1×
- リファジン(150) 2C1×
- エサンブトール(250) 2T1×透析後
でこの前処方が来ました。エサンブトールは透析後のみの服用ですね。
病院によって用量などが違くて難しいので微妙と思ったら念の為疑義照会してしまいましょう!
透析CL以外からの処方だったらケースに応じて処方元に疑義照会をしたりあとは透析CLの先生にも相談したりしています!透析患者さんもわからないことがあったら透析CLの先生に連絡するよう門前の患者さんは言われているようです。
透析患者に注意が必要な薬(インフルエンザの薬など)
めちゃくちゃあります。
透析になってしまうと腎臓から薬の排泄ができなくなるので、そりゃたくさん注意が必要な薬も出てきますよね。多すぎて言えないくらいです!
以下にいくつが具体例を!主に私が気をつけている薬をピックアップして上げます
- タミフル:1カプセル飲みきり終了(インフルエンザのシーズンは1シートで10人分にもなります。)
- クラビット:初日は初回500mg分1、3日以降に250mgを2日に1回投与
- ファムビル:帯状疱疹は週3回透析後に250mg、単純疱疹は週3回透析後に125mg
- トランサミン:初回1000mg、2回目以降は250-500mgを週3回透析後
- リリカ:最高で75mg/日
- ドグマチール:25mg分1、透析日は透析後、または週3回透析後に50mg
もちろん他にもたくさん減量が必要な薬があります。
だけれども絶対ではないので注意です。実際門前の透析CLにはトランサミンは750mg/ 日で使いますし、ドグマチールも50mg/日で使うこともありますしね。ジルテックなんて10mg/日でめちゃめちゃ使いますしね!
感じ方として透析のDrが出すぶんにはほぼ大丈夫ですが、整形とか(リリカ、サインバルタなど)、今の季節だと風邪とかインフルエンザ(トランサミンやタミフル)など注意が必要ですね。リレンザやイナビルだと減量の必要はなしですね。
気になれば疑義照会をしてください!
禁忌薬もたくさんあります
ビグアナイドやフィブラート系、あとはなぜか血中濃度が上がってしまうサインバルタなどは使えません。
その都度その都度初処方の薬は調べる習慣をつけましょう。
透析患者への色々な薬の投与量など【ピロリ菌の除菌】【インフルエンザなど】のまとめ
- 透析患者への投与量の調べ方は「腎機能低下時に最も注意が必要な薬剤投与量一覧」や「透析患者への投薬ガイドブック 改訂3版 慢性腎臓病(CKD)の薬物治療
」がおすすめ - ピロリ菌除菌の時はアモキシシリンの減量に注意。結核の場合だとエサンブトールの減量に注意
- 注意が必要な薬はたくさんあるので調べる癖をつける。通年で怖いのはリリカやクラビット。冬だとタミフルやトランサミンが個人的に怖い
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