どうもすずめです。
今回は透析患者に処方される血圧の薬について簡単にまとめてみた!という内容の記事です。
透析患者に触れる機会がないと
といったことがあるかと思いますので書きました。
- 透析患者の血圧の薬の特徴ってなに?
- 透析患者が実際使っている薬剤ってどんなものがあるの?
- 透析患者は日によって血圧の薬の飲み方が違う?
といった順に行きます。
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透析患者の血圧の薬の特徴ってなに?
特徴はと聞かれるとまず思い浮かぶのが
とてもたくさんの降圧薬を使う患者が多い。また患者によっては昇圧薬を使う。
というのが透析患者の特徴かと思われます。もちろん全員ではないですが降圧薬が多く入っている患者が多いです。
理由としては透析という病態が関わってきます。
透析ということは腎臓がほぼ機能していない状態なので無尿か乏尿となっています。そうすると余分な水分が出せずに血圧が上がってしまいます。
また腎機能低下により腎血流量が少なくなるためレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が賦活化されて血圧が上昇してしまいます。
他にも交感神経活性の亢進などいろいろあり透析患者は血圧が上がりやすいのです。
また、透析患者は降圧薬だけでなく昇圧薬も使うことがあります。それは透析で血圧が下がってしまうからです。
透析は週3回、1回4時間が基本となります。透析が終わってから次の透析までにとった水分はそのまま体重に反映されてしまいます。そのために透析の時に老廃物と一緒に増えすぎた水も抜きます。そのために血圧が下がってしまいます。
血圧が下がると透析を続けるのが難しくなることがあるのでそれを防ぐために透析前に昇圧薬を服用する患者がいます。
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透析患者が実際使っている薬剤ってどんなものがあるの?
ここでは実際私の薬局で処方されている薬の紹介になります。
- チアジド系:ヒドロクロロチアジド、フルイトランなど
- ループ利尿薬:ラシックスなど
- カルシウム拮抗薬:アムロジン、アダラート、コニールなど
- ACE阻害薬:レニベースなど
- ARB:ブロプレス、オルメテック、ミカルディス、アジルバなど
- β遮断:セロケン、メインテート、アーチストなど
- α遮断:カルデナリンなど
- α2作動薬:アルドメットなど
などなど色々処方されていますね。
これらの薬剤をガンガン併用しています。
- ミカルディス
- アムロジン
- カルデナリン
の3種併用とかですね。しかもみんな分2で!当たり前のように分2で処方されています!
そして昇圧薬としては
- ドプス
- リズミック
- メトリジン
などが透析前に出ています。
透析患者は日によって血圧の薬の飲み方が違う?
具体例で見ていきましょう!
RP1)
- ミカルディス(40) 2T分2朝夕食後(非透析日)4日分
- アダラートCR(20) 2T分2朝夕食後(非透析日)4日分
Rp2)
- ミカルディス(40) 1T1×夕食後(透析日)3日分
- アダラートCR(20) 1T1×夕食後(透析日)3日分
こんな感じの処方がたくさんあります。
要するに普段は血圧が高いけれど透析中は下がってしまう。だから透析の朝だけは血圧の薬を飲まない。というパターンになります。
こういう患者さんは多いので覚えておくと良いかも知れません。
透析患者に処方される血圧の薬について簡単にまとめてみた!のまとめ
- 透析患者は様々な降圧薬を色々併用する。理由は透析患者は透析という病態から高血圧になりやすいから!
- 一方透析中に血圧が下がってしまう患者がいる。それは透析で余分な水を抜くため。そのために透析、非透析日で降圧薬の飲み方が異なることがある!
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