どうもすずめです。
今日はタイトルの通りリンの薬についてまとめました。
透析患者にとってリンの薬は必須ですよね。透析ではそれほどリンの除去はできませんので高リン血症になりやすいですからね。
しかし、
リンの薬って難しいですよね。たくさん種類ありますし、いろいろ薬重ねますし、用法もいろいろ異なっていますし。もーわからん!ってなりますよね。
今回はそんな疑問を解決します。
- リンの薬の種類がわかる
- 各薬剤の特徴がわかる
- 注意点がわかる
を記事にしていきます。
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透析患者に使われるリンの薬の種類
ポリマー性、カルシウム含有系、ランタン含有系、鉄含有系に大きくわかれます。
すべて結局は食物に含まれるリンを吸着して吸収を阻害する薬となります。
ポリマー性リン吸着剤
- フォスブロック錠、レナジェル錠(セベラマー塩酸塩)(併売品)
- キックリン顆粒、カプセル(ビキサロマー)
があります。
金属が含まれないのが特徴です。高カルシウム血症や鉄過剰症の心配はないです。
この系統の薬は腹部膨満感や便秘の副作用の注意が必要です。
フォスブロック、レナジェルは最高9g/日
キックリンは最高7500mg/日
まで使うことができます。
用法はどちらも食直前になります。
カルシウム含有リン吸着剤
カルタン錠、OD錠、細粒
のことですね。炭カルは高リン血症の適応が通っていないので注意が必要です。
カルシウムが含まれているので血中のカルシウム濃度が低めの人が適しています。逆にカルシウム濃度が高い人には適していません。高カルシウム血症の恐れがあります。
通常は3g/日ですが適時増減があります。
用法は食直後になります。
ランタン含有リン吸着剤
ホスレノールOD錠、チュアブル錠、顆粒
のことですね。最近はチュアブルの処方は減っているかとは思いますがチュアブルはしっかり噛み砕かないと効果がないので要注意です。(噛み砕かずに消化管内に溜まったホスレノールがレントゲンで大量に真っ白に写ったということを聞きました。)
カルシウムや鉄を含まないので高カルシウム血症や鉄過剰症の心配がないです。
副作用は悪心、嘔吐、便秘などの胃腸障害です。
最高用量は2250mg/日
用法は食直後になります。
鉄含有リン吸着剤
- リオナ錠(クエン酸第二鉄)
- ピートルチュアブル、顆粒(スクロオキシ水酸化鉄)
の2種類があります。
リオナの特徴としてはピートルよりも鉄を遊離しやすく血中の鉄濃度を上げやすいことがあります。
鉄過剰症に注意が必要ですが
一方透析患者は鉄が不足しやすいのでリンが高く鉄が低い患者には適しています。
他には下痢などが起こりやすいです。
用法は食直後になります。
ピートルもチュアブルがありますがホスレノールよりは溶けやすいです。
メーカー曰く「噛まずに飲み込んでしまっても溶けるので問題ない」と言っていました。しかし指導としてはしっかり「チュ合アブルは噛み砕く」と言わなければいけませんよね。
ピートルはリオナより鉄を遊離しにくいので血中の鉄濃度を上げにくいことが特徴です。
こちらも副作用としては下痢の報告が多いですね。
最高容量は3000mg/日
用法は食直前になります。
リオナとピートルの特徴や違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ
[blogcard url=”https://yakuzaishi-syumi.com/riona-p-tol”]
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透析患者のリンの薬の特徴についてのまとめ
- ポリマー系は食直前、金属含有系は食直後(ピートルは食直前)
- 私の経験としてレナジェル、カルタン、ホスレノール、ピートル(リオナ)などの併用も見られます(鉄含有のピートルとリオナの併用は見ない)
- 金属含有リン吸着剤はテトラサイクリン系などの抗生剤と相互作用があるので時間をあける
透析の薬一般についての記事はこちら
[blogcard url=”https://yakuzaishi-syumi.com/dialysis”]
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