今日は処方解析の問題です。少しでも皆さんの役立つことがあればなと思い記事にしました。
どちらかというと若手向けの内容かな?ベテランさんなら知っていることばかりだと思います。
以下の症例について考えてみましょう。
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問題
- 女性27歳 メルカゾールからチウラジールに処方変更の理由
- イオウカンフルローションの使い方
- ダイアップとアンヒバ坐剤の初処方。服薬指導のポイント
解説は下に載せてあります。すべて私が経験したことある処方例です。
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解説
先に断っておきます。不備があったらすみません。
女性27歳 メルカゾールからチウラジールに処方変更の理由
これは挙児希望ですね。年頃の女性がメルカゾールからチウラジールに変更になったら真っ先に挙児希望なのかなと考えます。もちろん副作用や検査値面からの変更もありえますけれどね。
妊娠初期の妊婦がメルカゾールを服用すると頭皮欠損やへそのヘルニアなどの奇形のリスクがあがります。(MMI症候群)
それなのでチウラジールに切り替えですね。
詳しい解説は日本甲状腺学会HPにあります。
イオウカンフルローションの使い方
ニキビの薬ですね。今はほぼ使われないですが処方された時にしっかりとした知識がないと間違えてしまいます。
まずこの薬は放置すると下にイオウが溜まります。ですので調剤時はしっかりと混合してから調剤します。
そして患者への服薬指導なのですが。
こういった沈殿がある薬は通常振ってから使用してくださいと指導するかと思いますがこの薬は特殊です。
- 朝は透明の上澄み液のみを使用します。
- 夜は振ってから使用します。
となっています。
なぜならば朝から振って使用すると顔が真っ白になってしまい外出できなくなってしまうからです。
朝と夜で使い方が違うので注意が必要です。あと、保管は冷蔵庫です。
ダイアップとアンヒバ坐剤の初処方。服薬指導のポイント
熱性けいれんの処方ですね。最近は一緒にはあまり処方されないみたいですね。ダイアップのみのことが多いとか。
ダイアップとアンヒバの処方の時のポイントは
- 使用順
- ダイアップの使用間隔
かと思います。
まず使用順ですが
ダイアップを使い30分以上開けてからアンヒバを使います。
理由はダイアップの有効成分のジアゼパムは油に溶ける性質を持っています。
そしてアンヒバの基剤は油脂性となっています。
この場合同時使用、あるいはアンヒバを先に使用してしまうと
アンヒバの油脂性基剤にジアゼパムが溶け込んでしまい吸収が遅れてしまいます。ですので水溶性基剤でできているダイアップを先に入れて30分経ってからアンヒバを入れます。
坐剤の基剤なのですが大まかに言うと
水溶性基剤は直腸の分泌液で溶ける→室温保存が多い
例:ダイアップ坐剤、ナウゼリン坐剤、レペタン坐剤など
油脂性基剤は直腸の温度で溶ける→冷所保存が多い
例:アンヒバ坐剤、ボルタレンサポ、新レシカルボン坐剤など
次にダイアップの使用間隔についてです
37.5度前後の発熱があった時に1個使用します。その後も38度以上の発熱が続く場合は8時間後にもう一度だけ追加使用します。
ダイアップ坐剤の使用間隔はしっかり決まっているので抑えておきましょう。
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