どうもすずめです!
門前の病院からのアコファイドとPPIの同時処方って見たことありませんか?
私はありますし困りました。
今回は
- アコファイドとPPIの併用っていいのかな?
- アコファイドって器質的病変がないものに使うんじゃなかったっけ?
- PPIって潰瘍とかじゃん。併用いいのかよ?
こんな疑問に答えます。
結論から言うとアコファイドとPPIの併用はありえます。
- アコファイドの適応
- PPIの適応
- 日本消化器病学会の見解
について記載していきます。
アコファイドの適応
添付文書より
効能・効果
- 機能性ディスペプシアにおける食後膨満感,上腹部膨満感,早期満腹感
効能・効果に関連する使用上の注意
- 1.
- 機能性ディスペプシアにおける心窩部の疼痛や灼熱感に対する有効性は確認されていない。
- 2.
- 上部消化管内視鏡検査等により,胃癌等の悪性疾患を含む器質的疾患を除外すること。
とあります。
ここで機能性ディスペプシアについて少し触れます。
胃の痛みや胃もたれなどのさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどのような異常がみつからない病気です。
アステラス製薬HPより引用
とあります。
要するに胃カメラして潰瘍やがんがないと言うものが前提ですね。
ここでPPIの適応を見てみましょう
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PPIの適応
例にネキシウム20mgを上げます。添付文書より
<ネキシウムカプセル20mg>
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
○下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
こう見ると適応めっちゃ多いですね。
適応を改めて見ると器質的病変に使うって感じがしますよね。併用はどうなのでしょうか・・・
では続きまして日本消化器病学会の見解です。
アコファイドとPPI併用について日本消化器病学会の見解
- 機能性ディスペプシアと慢性胃炎の病名併記は可能
- 機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の病名併記は可能
- 機能性ディスペプシアとピロリ菌感染胃炎の病名併記は可能
とホームページに記載があります。
要するに機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の病名がついていればアコファイドとPPIの併用の処方がOKということですね。
病名は薬局ではわからないので薬局側としての確認事項としては
- 胃カメラやバリウムを2年以内に行っているか
- 食前で処方されているか
くらいはしっかりやりましょう。
アコファイドとPPIって併用できるの?のまとめ
- 病名がしっかりと機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の2つの病名がついていればアコファイドとPPIの併用は問題ないと思われる。
- アコファイドの処方には胃カメラやバリウムが必須。そしてそれらの検査は2年以内に行っていればよい
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