病態、薬

【非結核性抗酸菌】クラリス(クラリシッド)、エサンブトール、リファジンの併用ってなんの病気?【肺MAC症】

どうもすずめです!

今回は私が「あれ?」って思った処方の紹介です。

 

業務をしていると

  • クラリス(クラリシッド)200mg  4T分2朝夕食後
  • エサンブトール250mg 3T分1 朝食後
  • リファジン150mg 3C分1 朝食前

上記のような処方が来ました。

 

あれ?結核?でもクラリス出ているし違う?なんだこれ?

 

と思いました。

 

結論から言うとこの処方は正しい処方です。ただ結核に対しての処方ではなかっただけです。

肺MAC症に対しての処方だったのです。

 

以下調べたことを記載します。

肺MAC症とは

非結核性抗酸菌(NTM)の一種であるMycobacterium avium complexという菌の感染によって起こるものを肺MAC症といいます。

このNTMによる肺感染症のうち8-9割を肺MAC症が占めます。

 

NTMは自然環境の中の水場や土壌に多く存在しています。誰でもこれらを吸い込んでいます。しかし病気になる人はごく僅かです。最近は肺に疾患がない人の罹患が増えているようですが原因は不明とのこと。またNTM症の患者から他の人に菌が感染することはないようです。

 

初期症状は無症状。

進行すると咳や痰、微熱、倦怠感、血痰、体重減少などが見られることがある。

 

治療は

  • クラリスロマイシン
  • エタンブトール
  • リファンピシン

を服用する。しかし根治できる決定的な治療法はまだない。

追加でストレプトマイシンカナマイシンを使用することもある。

治療薬は菌が検出されなくなってから1年半から2年程度服用するようです。

 

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各薬剤の添付文書に肺MAC症についての記載がある

各薬剤の添付文書に実は肺MAC症のことが書いてあります。

 

非結核性抗酸菌症

〈適応菌種〉

本剤に感性のマイコバクテリウム属

〈適応症〉

マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症

効能又は効果毎の用法及び用量

通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日800mg(力価)を2回に分けて経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

クラリス添付文書より引用

[MAC症を含む非結核性抗酸菌症]

通常成人は、エタンブトール塩酸塩として0.5~0.75gを1日1回経口投与する。

年齢、体重、症状により適宜増減するが1日量として1gを超えない。

エサンブトール添付文書より引用

[MAC症を含む非結核性抗酸菌症]

通常成人には、リファンピシンとして1回450mg(力価)を1日1回毎日経口投与する。

原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状、体重により適宜増減するが、1日最大量は600mg(力価)を超えない。

リファジン添付文書より引用

 

となっています。添付文書にしっかりと使い方が載っています。

 

【非結核性抗酸菌】クラリス(クラリシッド)、エサンブトール、リファジンの併用ってなんの病気?【肺MAC症】のまとめ

クラリス(クラリシッド)、エサンブトール、リファジンの処方は正しい。そして結核ではなくて肺MAC症の処方である。

 

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