どうもすずめです!
今日は薬局の裏側の話です。
みなさんこう思ったことありませんか?
- なぜ薬ができるまで遅いのか。
- ただ薬を集めて渡すだけではないか。
- なぜ薬が3種類だけなのに長いのか。
などなどです。
今回はその理由や薬剤師が裏で何をしているかを記事にしました。
薬剤師の仕事はいろいろあるのですが時間がかかるものに焦点を当てると
- 一包化
- 粉砕
- 疑義照会
上記が主なものと思われます。
それぞれについて触れていきます。
一包化とはなにか
一包化とは薬を朝は朝、昼は昼、夕は夕でパック詰めする作業のことです。

錠数が多くて飲み間違えてしまう人や認知症の人などにこの一包化をすることがあります。
例えば
- A薬 1日2回 1回1錠 朝夕食後 60日分
- B薬 1日3回 1回1錠 毎食後 60日分
上記のような処方が来たとします。
そうしたら薬剤師は
A薬をシートからプチプチと手作業で120錠出して機械に入れます。その後B薬をシートからプチプチ手作業で180錠出して機械に入れます。
すべての薬が入れ終わったら機械にかけるとパックされて出てきます。
一包化は手作業で作るので時間がかかるのです。
そしてその後は監査と呼ばれるチェックがあります。薬剤師が1包1包に正しく薬が入っているかチェックをするのです。
機械の不具合などで薬がずれることもありますしチェックは必須なのです。
これがものすごく時間がかかる場合があります。
1包あたりの錠数が多い場合です。
1包あたりに薬が2種類しか入っていなくて、なおかつ錠剤の色が赤と青とかだったら処方日数が長くてもチェックはすぐに終わります。
しかし
1包あたりに薬が10個入っていたら?しかも薬が全部白色でよく見ないと見分けがつかないものだったら?さらにそれが90日分の処方だったら?
もうわかりますよね。ものすごく時間がかかってしまうのです。
患者様を待たせるのはこっちとしても気まずいのですが、間違えてしまったらそれこそ洒落にならないので省略できない作業なのです。
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粉砕とはなにか
粉砕とはその名の通り錠剤を粉砕することです。
- 小児の難病で錠剤しか発売されていない薬
- 嚥下能力が低下していて錠剤が飲めない患者様
などに対して行うことが多いです。
粉砕も時間がかかります。
粉砕機にかけて、その後ふるいにかけて錠剤の周りの殻を取り除いて、その後扱いやすくするために乳糖といったものでかさ増しをして機械にかけて・・
などなどです。
そして大体粉砕を行う患者様は処方が重いことが多いので、その粉砕という作業を何回も繰り返してようやく1人の患者様の薬が完成するということになります。
疑義照会
これは処方箋に不備があったり、飲み合わせが悪かったりすると医師に問い合わせることをいいます。
薬剤師は処方箋を見たらまず処方が正しいかを見ます。
薬によっては
一定期間しか使えない薬だったり
一定期間ごとに増量していく薬だったり
などあります。そういったものの確認ですね。
あとは患者様のお薬手帳と今回の処方を照らし合わせて飲み合わせが悪くないかなどをしっかり確認します。これも飲み合わせが悪かったら問い合わせます。
保険のルールのために患者を待たせるの?【疑義照会】

こういった処方監査で怖い薬の記事はこちら

お薬手帳の有用性についての記事はこちら

医師が検査とかに入ってしまうと15分とか連絡つかないこともあります。もちろん患者様には事情を説明しますけれどね。
薬局での待ち時間が長い理由について【薬剤師は何をやっているのか】のまとめ
薬局で時間がかかる主な理由は
- 一包化関連
- 粉砕関連
- 疑義照会関連
となります。
薬局側としてはうまく薬局をまわそうとがんばっています。
薬が少ない人をたくさん待たせてしまうことは良くないことなので
一包化が出来上がるのを待っている間に軽めの処方の薬を先に渡したりなど臨機応変にやっています。
しかしそれでも多くの患者様を待たせてしまっているかと思います。
すみません。でも薬剤師も事務もがんばっているのです。
おしまい!
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