どうもすずめです。
今回は薬局で薬を渡す時の記事です。
今までにこんな事を患者様に言われたことがあります。
- 薬剤師ってなぜいちいち症状とかを聞いてくるのか。面倒くさい。
- 医師に全て話しているから薬剤師はなにも聞かずに薬だけを出せ。
- 医師の処方箋通りに薬を揃えて出すのが薬剤師の仕事だろ。余計なことをするな。
などなど言われたことあります。
とても悲しくなります。
そこで今回は
薬剤師はなぜ薬を渡す時にいろいろ聞いてくるのか
と言うことをお話します。
理由は様々ありますが
- 処方薬が適切か確認
- 次のために記録を残す
などがあります。
処方薬が適切か確認
処方箋の入力ミス
患者様の中には医師が出した薬は絶対に正しいと思っている人もいますがそうではありません。
医師も人間なので間違えることもあります。
また、受付の事務が入力ミスをすることも考えられます。
例えば
- ノルバスク(血圧の薬)
- ノルバデックス(乳がんの薬)
などは間違えやすい薬の代表です。
処方箋を発行する時はパソコンでだいたい頭文字3文字を打って、あとは出てきた候補から選ぶ形です。
頭文字3文字が同じだと間違える可能性があります。
実際に間違えも起きて注意喚起もなされています。
こういった事を防ぐためにも患者様に症状を聞くのは必要なことなのです。
そして入力ミスが疑われる場合は病院に電話して処方箋を訂正してもらいます。
残薬調整関係
これはよく見ます。
例えば
- 10月1日 インスリンが残っているので出してもらわなかった。
- 11月1日 病院が処方箋を出す時に前回処方をコピペして処方箋を出す→そうすると今回もインスリンが出ていない。患者様はもう手持ちがなくて足りなくなってしまう。
一度残薬ありとかで処方を削除してもらうと、次回もそれが反映されて処方がなしが続くことがあります。こういった事は患者様とお話して確認することで回避できます。
併用薬の発覚
意外とあるのが
医療機関ごとにお薬手帳をわけることです。
お薬手帳は病院や薬局が併用薬を確認するためのものなので1冊にすべての医療機関のお薬手帳シールを貼らなければ意味がありません。
ですが実際医療機関ごとに手帳を分けている人を何人も見ています。
お薬を渡す際に患者様と話して
患者様「私は実は○○病院にもかかっているの。」
私「そうなんですか。その事は医師にもいいましたか?」
患者様「言っていないわ。だって他の病院にかかっているって言ったら先生に失礼じゃない。気を悪くしちゃうかも知れないし。だから黙っているし、お薬手帳も使い分けているの」
私「・・・絶句」
こんな話もあります。本当にあります。
そしてお薬手帳を見てみると薬が重複しているとかね。
患者様にお薬手帳の意義などを伝えてから病院に連絡して処方削除とか。
こういうのも薬剤師の仕事です。
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次のために記録を残す
薬剤師は患者様にお薬を渡したあとは薬歴という記録を取ります。
取ることで次回に活かすのです。
記録があると次回別の薬剤師が担当しても
どういう経緯で薬がかわったかなどがわかるからです。
例えば
- 10月1日 しびれでリリカという薬が追加になると聞いたよ。(リリカは眠気やめまいの副作用が有名)
という記録があったとします。
そうすると次来た時はどの薬剤師が担当しても
- どういう経緯で薬が追加となったかがわかる
- リリカで眠気やめまいなどが起きていないか確認。日常生活に支障をきたすようなら医師に確認
などができます。
お薬渡すときってなぜ薬剤師はいろいろ聞いてくるの?理由はなんなの?のまとめ
薬を渡す時に薬剤師が色々聞いてくる理由は
- 処方薬が本当に患者様の病態にあっているか確認するため。
- 次回からもしっかり患者様の体調変化を把握するため
などです。
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