どうもすずめです!
今回は狭心症などに使われる硝酸薬についてまとめました。
すずめ
ニトロールRとシグマートの両方が出ている。どっちも硝酸薬じゃないか。これって併用大丈夫なのかな?
上記のように思ったことはありませんか。そんな疑問を解決します。
- ニトロールRとシグマートの併用って大丈夫なの?
- ニトロールRの特徴
- シグマートの特徴
- 両者の違いについて
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ニトロールRとシグマートの併用って大丈夫なの?
結論から言いますと併用することはあります。
理由はシグマートにはニトロールRなどの他の硝酸薬とは異なる作用があるためです。
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ニトロールRの特徴
- 有効成分は硝酸イソソルビド。ニトログリセリンに匹敵する速効性あり
- 徐放性の小顆粒を多数個硬カプセルに充填したマルチプルユニット製剤のため1日2回の投与でOK
- NOが可用性グアニル酸シクラーゼを活性化しcGMPを上昇させて血管の弛緩を起こす
- 投与初期に頭痛が起こりやすい
シグマートの特徴
- 有効成分はニコランジル
- 冠血管を選択的に拡張させ、かつ血行動態への影響が少ない
- NOが可用性グアニル酸シクラーゼを活性化しcGMPを上昇させて血管の弛緩を起こす
- Kチャネルに働きかけて過分極させることで、冠血管拡張作用だけでなく冠血流増加作用や冠血管攣縮抑制作用を有する
- 投与初期の頭痛に注意
ニトロールRのとシグマートの違い
- ニトロールRは分2、シグマートは分3
- シグマートのほうが低血圧、めまい、頭痛などの循環系の副作用が少ない。
- 冠血流量増加、冠血管攣縮寛解作用はシグマートのみ
- ニトロールRは緑内障が禁忌。シグマートは緑内障は慎重投与
- ニトロールRのほうが耐薬性が起きやすい(作用が減弱しやすい)
ニトロールR、シグマートの併用について製薬会社に問い合わせてみた
今回はシグマートの製薬会社である中外製薬に問い合わせてみました。
以下記載します。
- ニトロールRはとシグマートの併用はあるとのこと。
- 理由はガイドラインで心筋梗塞イベントの予後改善のエビデンスがあるとのこと。
- またガイドラインでは硝酸薬とシグマートは別物として書かれている。
- 硝酸薬にない冠血流増加作用や冠血管攣縮抑制作用を期待してシグマートを重ねることもあるし
- あるいはニトロールRはの効きが今一つの場合はcGMP作用を増強させる目的で重ねることもあるとのこと。
- 保険面ではシグマートとフランドルテープなどの硝酸薬が貼付剤なら問題ないとのこと。
- ニトロールとRとシグマートのなどのどちらも経口の場合は査定される場合が0ではないとのこと。
とのことです。
しかしほとんどニトロールRとシグマート併用では査定はないようです。
私は2つの県で調剤業務に従事していましたが査定されたことはないですね。
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