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    潰瘍性大腸炎の薬ーペンタサ、アサコール、リアルダの違いや特徴についてー

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    どうもすずめです。

     

    今回は潰瘍性大腸炎の記事です。

    すずめ
    すずめ
    リアルダ、ペンタサ、アサコールは全部同じ有効成分メサラジン製剤で特徴などがごちゃごちゃになりやすいですよね。そういった事もあって今回まとめてみました。

     

    • 潰瘍性大腸炎について
    • 治療薬について
    • 私の現場での話

    について記事にしていきます。

     

    潰瘍性大腸炎とは

    • 指定難病の1つであり大腸に原因不明のびらんや潰瘍が起こる大腸の炎症性疾患
    • 症状は下痢や下血、粘血便、腹痛、発熱、体重減少などがある
    • 病変は直腸から連続的に、そして上行性に広がる性質がある
    • 男女ともに20代の若年者に多い疾患
    • 多くの場合寛解と再燃を繰り返す

     

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    潰瘍性大腸炎の治療薬

    • 5-ASA製剤(ペンタサ、アサコール、サラゾピリン)
    • ステロイド(プレドニン、プレドニゾロン)
    • 免疫抑制剤(イムラン、ロイケリン)
    • 生物学的製剤(レミケード、ヒュミラ)

    などがあります。

    すずめ
    すずめ
    今回はメサラジン製剤にスポットを当てています。あとはおまけでレクタブルです。

     

    ペンタサ

    メサラジンが主成分の薬。潰瘍性大腸炎とクローン病どちらにも使える。剤形は内服では錠剤と顆粒がある。錠剤で250mgと500mg、顆粒で500mg、1000mg、2000mgがある。

    エチルセルロースでコーティングした放出調節製剤であって、小腸から大腸までの全域でメサラジンが放出される。全域で放出されるのでクローン病にも適応があります。

    要するに腸全体に有効ということですね。

    コーティングされているので粉砕は不可となります。

    すずめ
    すずめ
    以前からうちの薬局ではよく出ていましたが顆粒が出てからは更に良く出るようになりました。1回2包のことも多く間違いやすいので注意です。
    ペンタサ坐剤というのもありますが今回は内服のみ触れました。

    アサコール

    メサラジンにpH依存型放出調整特性をもたせたコーティングをした腸溶性剤。剤形は錠剤で規格は400mg。

    適応は潰瘍性大腸炎のみ。回腸末端から大腸に到達してからメサラジンを放出する設計となっている。炎症性腸疾患の下部消化病変によく効く。

    要するに大腸によく効くということですね。

    もちろん粉砕は不可です。

    すずめ
    すずめ
    この薬とても大きくて飲むの大変そうです。

    リアルダ

    最近出た薬です。錠剤で規格が1200mgです。

    有効成分のメサラジンpH応答性コーティング持続的に放出できるようマルチマトリックスを施した製剤。適応は潰瘍性大腸炎のみです。

    要するにペンタサとアサコールのいいとこどり。大腸全体によく効く。直腸までしっかり効きます。

    今ウチではリアルダすごい処方量伸びてますね。しかしね、錠剤大きいんです(笑)

    しかもそれをウチでは1回に4錠飲む処方が多いのです。(患者様によってはもっと少ないです。)

    うーん、あの大きさの錠剤を1回に4錠かーしんどそう。しかもコーティング製剤だから砕いて飲むこともできないしね。。。がんばって飲むしかなさそう。

     

    あと、リアルダは冷所保存なのが注意ですね。それと8錠シートなのもね。最初のピッキングで10錠シートと勘違いして渡してしまったことがあったので注意ですね。

     

    レクタブル

    これも新しい薬ですね。ステロイドの注腸ですが。なんですよね。

    最近門前はプレドネマではなくてこっちですね。

    メリットとしては

    • 体位変換が必要ない
    • 液漏れしにくい

    がありますね。

     

    しかし患者様からは

    レクタブル1日2回で大変だからプレドネマに戻してもらった。

    という患者様もいます(笑)

     

    患者様のニーズによっていろいろ薬かわりますよね。

    すずめ
    すずめ
    レクタブルはポンプを押したときではなくて戻したときに薬液が注入されます。ここでメーカーから注意がありました。ポンプを勢いよく離してしまうと次回からポンプが固くなってしまうということです。なのでポンプはゆっくり指の力を抜いて戻してくださいと注意喚起がありました。

    すずめの現場での話

    大学病院の門前とかではないのでめったに重症患者様は来ません。ですのでメインは5-ASA製剤になります。

    時々悪化した患者様にプレドニゾロンがでたり、プレドニゾロンを減量したいからイムランがでたりすることはあります。しかし、生物学的製剤は1人もいません。

     

    主に多いのはペンタサ、リアルダですね。なぜかアサコールは使っていません。

    こういった薬にペンタサ坐剤やプレドネマ、レクタブルを重ねる患者様が多いですね。だいたい出血があるとレクタブルが出ることが多いイメージですね。

    潰瘍性大腸炎の薬ーペンタサ、アサコール、リアルダの違いや特徴についてーのまとめ

    • ペンタサ・・・小腸から大腸全部に効く。クローン病と潰瘍性大腸炎OK
    • アサコール・・・大腸で効く潰瘍性大腸炎の薬。溶けてから溶け終わるまで早いので大腸の上の方ならよく効くイメージ。潰瘍性大腸炎のみの適応
    • リアルダ・・・大腸で効く潰瘍性大腸炎の薬。持続性もあるので直腸までよく効く。潰瘍性大腸炎のみの適応
    すずめ
    すずめ
    以前の薬局のときにペンタサ注腸プレドネマを混ぜる指示がありました。メーカーに問い合わせしたらすぐに答えてくれました。これってスタンダードなのですかね。

     

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