どうもすずめです!
たまには薬剤師らしく薬の記事も書いてみます。
先日薬局内で行われたアッヴィによるマヴィレットの勉強会の内容です。
マヴィレットの勉強会がなぜ行われたのか
小児(12歳以上)への適応拡大があったため
国内初の小児(12歳以上)に適応をもつパンジェノ型リバビリンフリー製剤。
よくわからないがすごそう。
でも12歳以上の小児のC型肝炎なんてめったにいなくない?
MRに聞いてみたら
「ほとんどいない」
そうです。確か日本人の小児の治験の人数もかなり少なかったはず。
まぁきっと投薬する機会はないでしょうね。
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マヴィレットについてのMRの話
治療率高い
いまやC型肝炎は治る時代ですね。
マヴィレット投与で97-99%は治るみたいです。
もちろん例外もあります。
- 3bとか特殊なジェノタイプ
- 前治療歴がある
などの患者さんは治療率が下がるみたいです。
脱落例少ない
もらった資料には脱落例が記載されていない。
副作用もそんなひどいのなさそう。
脱落例ってどれくらいなんだろう?
MRに聞いてみた。
2-3%の人が副作用で脱落
するとのこと。
その他のまとめ
ここは箇条書きで。
- 副作用はかゆみが出やすい。レミッチがよく効く。
- 12歳未満の小児のC型肝炎の薬は開発中らしい。(メーカー不明)
- 副作用で中止はかゆみや皮疹が多い。次点で高ビリルビン血症
マヴィレットに関する疑問を聞いてみた
せっかくMRに聞けるのだから疑問はすべて聞いてみた
長期処方OK?
→長期処方OK。いきなり4週とか出す医師もいる。しかし副作用は初期に出やすいので
2週、2週、4週とかのほうが副作用のケアをしやすいので良いとのこと。
前治療歴がある患者への投与は保険効く?
→使えます。ただ条件付きです。
よくわからなかった部分もありましたが
- 血液検査をやって遺伝子の型を調べる。その結果で薬が効くということがわかれば再投与が保険でできるらしい。
- 逆に言うと検査結果で薬が効きにくいということがわかれば再投与できないこともあるみたい。
- P32が欠損していればエプクルーサで治療
減量はOKなの
→メーカーとしては推奨していないがやっている医師もいる
とのこと。
私が昔大学病院前の薬局で働いていたときに
ダクルインザ、スンベプラがどちらも分1で処方されいていた患者を思い出しました。
疑義したのですが、肝臓の数値が上がっているから減量して処方した。そのまま出してください。
と返答がありましたね。
B型肝炎の薬はなぜでないの?
ちょっとC型肝炎からは脱線ですが、すっごく気になっていたのでついでに質問しました。
ちなみに答えてくれたアッヴィのMR。自社ではB型肝炎の薬は出していないとのことです。。
→C型肝炎ウイルスはRNA型のウイルス。C型肝炎の薬はそのRNAを直接ターゲットにして治療している。
一方のB型肝炎ウイルスはDNA型のウイルス。肝細胞の奥深くに入り込んで治療が難しいとのこと。しかし、そのB型肝炎の薬もどっかのメーカーが治験中みたい。
なるほど。納得できる理由だ。
でも昔どっかで
C型肝炎ウイルスは人工的に培養できるけれど、B型肝炎ウイルス培養できない。だから研究が進まなくて薬が出ない
と聞いたことがある。この話はなんだったんだろうな?まぁいいか!
私が学生の頃は
- B型肝炎はずっと付き合っていく病気。治らない。
- C型肝炎は治らないし肝がんになる。そして亡くなる。
と聞いていた。
しかし今はC型肝炎は治る時代に!
進歩がすごい(*´▽`*)
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