どうもすずめです!
今回は国が推進を進めているジェネリック医薬品についての記事です。
- ジェネリック医薬品って何
- ジェネリックのメリットとデメリットって何
この記事は上記の疑問にお答えします。
包み隠さずに書きますので薬局にて薬をもらうときに先発にするのかジェネリック医薬品にするのかをお選びください。
ジェネリック医薬品って何
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは先発医薬品の有効成分の特許が切れたあと別の製薬会社が同じ有効成分を用いて作る医薬品のことです。
同じ有効成分を同じ量だけ使っているので効き目は先発と同等と言われています。
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ジェネリック医薬品のメリット
値段が安い
これがジェネリック医薬品の最大のメリットだと思います。
値段が先発品の5割以下です。先発品が高ければ高いほどジェネリック医薬品の恩恵が大きいです。
服用しやすい工夫がある
ジェネリック医薬品の中には先発品にはない工夫がある場合があります。
例えば小児の粉薬の味などです。
クラリスという抗生剤の散剤はとても苦いです。しかしジェネリック医薬品の中には味が改善されていて先発より飲みやすくしているものがあります。
あとはOD錠などもあります。
高齢者で嚥下能力が低下していて錠剤が飲めない患者様。先発だと普通錠しかなくて飲めないが、ジェネリック医薬品だとOD錠があり飲める場合があります。これは大きなメリットです。
ジェネリック医薬品のデメリット
先発品と全く同じではない。
先発品もジェネリック医薬品も有効成分が100%でできてるわけではありません。
薬には有効成分以外の添加物というものが含まれています。
この添加物は基本的に先発とは異なっています。それなのでアレルギー体質の方などはジェネリックに変更した際にアレルギーが起こることが稀にあります。
ジェネリック医薬品に変更しにくい医薬品もある
これは私の私見ですが下記のように考えています。
精神科の薬はかえにくいですね。医薬品名がかわるだけで不安がる患者様が多いのも事実ですしね。
あとは治療域が狭い抗がん剤などもかえにくいですね。変更してから悪化したなどと言われても困りますしね。
ただ乳がんの薬は5年近く服用するし、値段も高いので経済状況によってはジェネリック医薬品にすればだいぶ負担が変わることがあります。もし薬代が大変そうなら、私ならば患者様に「主治医にもジェネリック医薬品の相談をしてみてください」といいますけれどね。
外用薬はジェネリックに変更したら困る場合もある
先発のヒルドイドローションとジェネリックのビーソフテンローションは乳液と化粧水くらい違います。
他にも貼り薬は先発ならかぶれないけれどジェネリックにしたらかぶれる。あるいは逆にジェネリックにしたらはがれてしまう。などのトラブルもあるかもしれません。
また、ホクナリンテープに関しては先発とジェネリックは別物というのもあります。
有効成分の特許が切れているのでジェネリックメーカーも同じ有効成分を使うことができます。
しかし先発のホクナリンテープにはもう1つの特許がありまして、それは24時間に渡って持続的に安定的に薬物を放出できる制御機構(結晶レジボアシステム)というものです。
これは特許が切れていないのでジェネリックメーカーは真似できないのです。
その結果先発なら24時間コントロールできる喘息が一部のジェネリックだと24時間もたなく発作が起こる可能性があるということが否定できません。
先発と全く同じジェネリック医薬品
先発と全く同じジェネリックが存在します。それをオーソライズドジェネリックといいます。
これは先発医薬品とと有効成分、添加物、製造工程もすべてが同じ薬です。これは完全に先発と同じでなおかつ値段は安いのでおすすめです。
しかし実際の現場ではオーソライズドジェネリックの説明をしても不安がる患者様がいます。
こういうとき私は先発を勧めています。患者様が不安がっているものを勧めることは患者様の精神的にも良くないと思っているからです。また後々クレームにも繋がりかねませんしね。
ジェネリック医薬品について。メリット、デメリットをすべて話します。のまとめ
- ジェネリック医薬品は値段が安いことが最大のメリット。
- ジェネリック医薬品は先発と完全に同じというわけではない。
- 先発と全く同じオーソライズドジェネリックというものもある
ジェネリック医薬品にはメリットもデメリットもあります。服用される患者様がしっかりそれを理解してジェネリック医薬品にするかどうかを選べばいいと思います。
最後に一つだけ。
薬局でやたらジェネリックを勧めていますがそれは薬局に報酬があるからです。
ジェネリックをある一定数以上使っている薬局は加算が取れるからです。
薬局側の事情に振り回されずにしっかりとよい選択を行ってください。
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